国際協力の世界で働きたい君へ(起業編)
昨日、国際協力分野で就活して勤めるには複数の場所と方法があると紹介した。
昨日の記事は以下。
だが、もし、自分がやりたいことがあるならば起業するのも手である。
特に、学生時代であれば、インターンとしてどこかに 勤めてもいいし、サークルのような形で始めて団体も作り運営するというような事もできる。
実際、途上国に学校を作る、何か支援するという場合。
10万円あれば多くの事ができる。
現地の生活費も国によってバラバラだが、1週間の食費なら500円も必要ないというところも多い。
そういうところなら、1か月分50人の給食費を賄うみたいなことは可能かもしれない。
また、地域等によるが100万単位のお金があれば学校だって建てられる。
日本で暮らしていれば、何とか集めようと思えば集められない金額ではないだろう。
自分がどういう理由で、どうして途上国とやりとりしたいのか。
何故そこにお金が必要なのか。
説得できれば寄付してくれる人はいる。
特に、近年はクラウドファンディングが登場し、国際協力のジャンル強いサイトもある。
例えばReadyfor。
ここを見れば、途上国の教育支援、職業訓練、その他いろいろな支援をしたいという事でいろんな団体が募集を行っている。
もちろんReadyfor以外にも沢山のサイトでクラウドファンディングが行われており自分に合うサイトを探す必要がある。
もしかしたら途上国で貧困層向けにモノを売りたいというような事であれば、別のサイトが向いている可能性もあるだろう。
ほんの10年前までは
「寄付してください」
と言って回るか、自分で働いてお金を集めて支援に回すくらいしか方法がなかったが、今はインターネット上で
「これこれを実現したいのでよろしくお願いします。」
といえば、不特定多数の人から支援を受けることが可能になった。
もちろんそのための理由や裏付け、人を納得させるだけの技術は必要だが、自分で実現させようと思えばすぐできる環境がある。
だから、学生で何かしたいと思えば行動してみるのも手である。
なお、おせっかい婆として一つだけ言うならば、学校などのハコものを作った場合、大変なのはその後の運営で、いい先生にずっと働き続けてもらうための給与や支援などをずっとし続ける、もしくは、何らかの方法を使って自主的に運営してもらえる策を考えて実行する必要があるため、よくよく考えてやった方がいい。
また、社会起業家として途上国の人を雇い(それも彼らが生活していけるような適正価格で)、日本や先進国で販売するというような事をする事も方法としてある。
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モノづくりの場合、ある程度最初に資金力が必要であるが、これもクラウドファンディングや各種助成金、起業家制度を使えば不可能ではない。
私は難民支援をしているNGO方に学生時代お会いして、その事業を学生時代に始めたと聞いて、
「いったいどこからそんな支援をするお金が出てくるんですか?」
と聞いたところ
「調べれば、支援をしてもらえる場所、方法はあるんだよね」
と言われた。
当時はさっぱりだったが、今なら本当に沢山の方法があるなとよく分かる。
もし、社会起業家になりたければ、支援したいことがあれば、お金は後からついてくるのである。
何かの専門家として、どこかの団体で働きたいとか、そういうわけでなければ、自分で自分の仕事を作るのも手だと思う。
僕たちは世界を変えることができない。But, we wanna build a school in Cambodia.
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