国際協力の世界で働きたい君へ(仕事先紹介編)
昨日から続けて国際協力で働きたい君へという事で文章を書いている。
昨日の記事はこちら。
自分で読み返してみると、
「国際協力で働きたいな」
とふと思った時に、そもそもどんな仕事があるのかすら知らないところからスタートするだろうと思い、今回はそれについて書こうと思う。
「国際協力の世界で働きたい」
と思った場合、だいたい以下のどれかを選ぶことになる。
短期的に支援をしてみたい場合は、国際緊急援助隊などがある。
別に医療従事者でなくても仕事はあるので興味があれば調べてみるといい。
もし、インターンやボランティアでいいならば大体どこの機関も募集している。
ただ、給与や保証はその団体によってバラバラなのできちんと調べてから応募したほうがいい。
給料が出てある程度長期的にボランティアに参加したいなら青年海外協力隊がおススメである。
住居や生活費はお金が出るし、その他積立金などもあるので帰国後次のステップに進む時にも有利だからだ。
ただ、積立金は以前より減少傾向にあるし、活動内容も地域や内容によって差が大きいので注意する必要がある。
しかしボランティアは就職ではない。
あくまでも期間が決まっている有給職員なので、就職とすれば上の5つを選ぶことになるだろう。
公務員やJICAは一般的な公務員試験等と変わらないので、それで受験したらよい。
大きなお金を扱いたい、町や国単位でモノを動かして広く社会に貢献したいという場合はいい就職先になるだろう。
ただ、大きな組織で場所によっては1000人以上の人が働いている。
その中で国際協力を仕事にしたいと思ってもなかなか希望の部署につけるとは限らない。そこがデメリットと言える。
コンサルタントというのは、JICAや外務省などがODA案件を受注し実施する会社である。
会社によって、建築関係が得意とか保健分野が得意などがある。
もちろん複数の分野で得意という会社もある。
会社が受注したものを担当者が数週間~数年単位で現地に行き仕事をする。
魅力は現地の方と一緒になって仕事できる事だと思う。
一方、ここは即戦力を求めている事が多い。
小人数でチームを組み、ちゃんと実施できてるかなどを調べたりするので経験者でないと厳しいのである。
だから新卒で募集していることは少ない。
興味があればインターンなどは募集しているかもしれないので、参加してみるといいかもしれない。
NGOは世界的に大きなところから、数人規模の小さいところまでいろいろある。
JICAの案件やWHOなどの世界的な案件を受注して仕事している団体もあるし、独自の活動をせっせとしている団体がある。
日本で一般的な終身雇用は少ない事が多い。
案件単位で数年の雇用という事もよくある。
また、経験者募集が一般的で新卒を募集していない事が普通である。
というのも、団体規模が大きくなくて経営的に雇う余裕がないからだ。
それでもNGOで働く一番の魅力は担当する地域の人たちとやり取りする割合が一番高い事だ。
地域の子ども、女性、大人、いろんな人とその地域をよくするために仕事できる。
上記のような不安定な身分という事はありますが、やりがいを感じて働いている人は沢山いる。
そして、社会起業家と言われる人がしている会社や一般法人の社会貢献部門であれば普通に就職活動をすることになる。
ただ、必ずしも自分の希望通りの部署に入るとは限らない。
組織が大きければ大きいほど希望通りでない部署で働く事もよくある。企業内における社会貢献部門というのはあまり規模が大きくない事も多い。
何故なら企業は儲ける事が主の目的であり、その利益に応じて従業員などに還元するのですが、社会貢献というのはそのあとという位置づけの事が多いからだ。
そして社会貢献部門というのは広報の一環として行われるので、自社の事をよく知ってから配置される可能性も高い。
ただ、一般企業なので給与やその他社会保障等はしっかりしている。
海外に行ってバリバリ働くには自信がない、家族も心配だし日本で働きたい、一度一般企業で働いてみたい、という人はとりあえず就職という事で選択するといいのではないだろうか。
社会起業家の企業はその会社自体が社会貢献度が高いですが、まだまだ数が少ないのが実態だ。
社会貢献度の高い企業という概念でいえば昔から存在していましたが、近年言われるような社会起業というのはまだ出てきて10年ほどしか経たない。
なので、規模も小さく数人~数十人程度しか従業員いない。
新卒で入社するには狭き門かもしれませんが、興味があればたたいてみるのはアリだと思う。
日本で国際協力の仕事をしたい場合はこのような中から選ぶ事が多いのではないだろうか。